7 「税理士が必要か?」学生時代からの友人の社長に聞かれて、返信した実際のメール

練馬区会計士の本音

 

(個人情報に係るところなど、一部修正してあります。)

 

 

○○くん

 

昨晩、最後のいい雰囲気の店で、税理士さんのこと聞かれたような記憶があるけど、酔っ払っていてあまり良く覚えていません。そこで、改めて、回答します。

 

本音ベース!

だと、こんなところです。

 

入ってくるもの(受け取るサービス)

 

    税理士さんに、毎月いろいろ問い合わせして、

 

    税理士さんが毎月帳簿を記帳して、期末に決算書と税務申告書をつくってくれる。

 

    役員給与の設定とか、消費税の改正とか、税務上のリスクを検討して、きちんと年一回説明してくれている。

 

    法人と家族全員(所得税)を含めたトータルの節税対策を検討してくれる。

 

1.相場感

 

相場はあってないようなものです。

が、しいて言えば、売上規模からして、上のことを全部してくれているのなら、今の税理士さんに払っている40万円くらいは相場水準だと思います。

 

確かにTKCの計算ソフトみたいに大げさのはいらないと思います。そのアンマッチの部分コストは無駄だと思います。

 

2.費用対効果(税理士を頼むか?すべて自分でやるか?)

 

出ていくもの

 

年間報酬40万円で、法人の実効税率3割とすれば、税理士さんを頼んだ時に出ていくお金は、実際は30万円くらいです。

 

そうすると、税理士に投資して回収するという費用対効果で考えると、

上の4つをきちんとやってくれれば、税務調査への保険も含めて実額30万円くらいの価値は十分あると思います。

 

理由は主に、つぎの③④だからです。

 

③に関連して、

 

税理士さんは、マニアックすぎてお客さんに説明しないこともあるようですが、役員給与の設定とか、消費税の改正とか、税務上不利にならないような取り扱いを選択しているはずです。だから、その分無駄な税金を払わなくていいことになっています。

 

素人が自分で会計帳簿を作って、申告書まで作ると、税務調査が入った時の、税務上のリスクはすごく高いです。

そもそも、法人の申告書を作ることなど、素人はまずできません。

 

もし④をしてもらったことがないなら、

 

できれば、「法人と家族全員(所得税)を含めたトータルの節税対策の案を出してくれません」か、とお願いしてみればいいと思います。

丁寧に検討すれば、年間30万円を回収する節税ができるかもしれません。通常は、この節税額が、毎年続きます。

 

練馬区の会計士の本音でした。

ところで、この後、旧友に依頼されて、旧友の会社の顧問税理士には、私がなっています。